志望動機の作り方

 

こんにちは。EDIT STUDY+シューカツです。今回の記事では「志望動機」に関してお話ししていきたいと思います。実際に就職活動をする学生から「志望動機が浮かびません」「志望する業界や企業をどのように絞れば良いのかわかりません」という悩みを数多く聞いてきました。

 

これは一番の問題は「自己分析」が足りていないからです。「自分自身のやりたいことは何なのか?」この自問自答を繰り返し、徹底的に自己分析を実施することで知った“自分”が何を希望し、どんな業界を志望するのかを見つけていきましょう。

 

◇自己分析は業界や企業につながる

 

自己分析を徹底しなかった結果「こんな仕事がしたい訳じゃない」「働いてみたら、自分のイメージと違った」こうした不幸な想いを避けるためにも自己分析は非常に重要です。では自己分析がどのように業界や企業に繋がってくるのでしょうか。

 

それは業界や企業、職種を選ぶ上で自分自身で大切にしたい「軸」を見つけることです。言い換えれば、自分自身の大切にしたい価値観とも言えます。何千・何万社とある企業の中で、入社するのは1社だけです。徹底した自己分析を通じて、働く上で「自身の大切にしたい価値観≒就職活動の軸」をはっきりさせ、それに合った業界・職種・企業を見つけましょう。

 

◇過去の自身の体験や経験から「軸≒価値観」を見つけよう

 

よく就職活動をする学生が「好きなことや、やりたいことが具体的にないから業界や企業を絞れません」と口にします。これは「好きなこと」や「やりたいこと」をまだ経験したことのない「仕事」で想像するから起こるギャップです。

 

全ての学生が「これに関わりたい」「これをやってみたい」「これは外せない」という明確な「軸≒価値観」があれば、自己分析は必要ありません。

 

こうした明確な「軸≒価値観」を持っている学生はそのまま突き進めばOKです。しかし、多くの学生がそうではないと思いますので、自己分析でまずは自身の強みを発見しましょう。そして出来事の大小は度外視して、過去の頑張れた経験や上手くいった体験などの成功体験から自身の強みを結び付けていきます。そうすると自然と過去自分自身のモチベーションが上がった興味のあること、行動パターン、信念、将来なりたい自分像などが浮かんでくるはずです。

 

こうして、過去の経験や体験から見えてきた自分自身の「軸≒価値観」は、どのような業界・職種・企業だったら上手く当てはまるのか考えましょう。この作業は、業界・職種・企業研究を行いながら考えていくと良いでしょう。

 

大切にしたい「軸≒価値観」に合う業界・職種・企業は可能な限り数多くピックアップします。その際に完璧にマッチしなくても良いので、その中から調べる中、自己分析を進める中で徐々に絞っていきましょう。

 

POINT

 

大切にしたい「軸≒価値観」が複数ある場合は、優先順位をつける

 

全てを満たす完璧な企業は存在しないでしょう。それよりも「自分がこだわる理由」から整理し、「絶対に譲れない」「できれば満たしたい」などの優先順位をつけることが大切です。これも自己分析の過程で、自身の過去の経験や体験から「〇〇をした時に喜びを感じる」などの原体験から明確に優先順位を決めていくことをお勧めします。

 

POINT

 

業界・職種・企業を研究しながら考えていこう

 

自己分析が完成してからでないと業界研究や企業研究は意味がないのでは?と思う学生も多いと思いますので、それはむしろ間違っているとお伝えしておきます。基本的に自己分析は就職活動を通して深めていくもので、完成はむしろ内定先から就職先を決定する直前にようやく完成というイメージになります。

 

なぜなら業界研究や企業研究、会社説明会やOB・OG訪問、選考などを通じて、直接企業と関わる機会が増えてくるからです。つまりさまざまな人の話を聞き、視野が広がることで「この仕事、実はおもしろいかも」「この会社に興味が出てきた」と、興味や関心が以前と変わることもあるかもしれないからです。これもまさに自己分析を並行して行う理由です。

 

また自分自身の単純な「パソコンに興味がある」などの興味で絞ろうとすることも気を付ける必要があります。と言うのも、パソコンと一口に言ってもその関わり方は「作る」「売る」「使う」などさまざまです。

 

業界や職種、企業についての知識がないと、興味関心だけだと自分自身の抱いているイメージに頼りすぎてしまい、後になって「こんな会社もあったんだ!」と後悔することになります。そうならないためにも、業界・職種・企業研究を進めながら、自己分析を並行して進め、自分自身の「軸≒価値観」に落とし込んでいきましょう。

 

だからこそ、興味がある「パソコン」だけでなく、自己分析で見つけた過去の経験や体験からどんな時に自分は頑張れるのか、どんな時に喜びを感じるのか、そしてそれは興味のある「パソコン」を扱うどの業種で実現できそうか、こういったカタチで自己分析を業界や企業を志望する同期に結び付けていくわけです。

 

◇まとめ

 

こうした自己分析の徹底をすることで業界や企業を志望する動機が明確に見えてきます。そこには過去の自分自身の経験や体験がしっかり絡んでいれば、自分自身の大切にしたい「軸≒価値観」がフィットしている証拠ですので、入社後に後悔することは少なくなります。

 

むしろこうした自己分析を怠ると志望する業界や企業に対する志望動機が希薄な状態で入社することになり、過去の自分自身の経験や体験にも結びつきが希薄で入社後に後悔する可能性が高くなります。

 

だからこそ就職活動を頑張る学生のみなさんには少しでも後悔のない就職活動をやり切り、内定先から自身の活躍できる就職先を決定するためにも徹底した自己分析を実施し、マッチした業界や企業への志望動機に繋げていただければと思います。