自己分析結果を自己PRに繋げる
こんにちは。EDIT STUDY+シューカツです。就職活動をする上で「自己分析」が非常に重要なことは別コラムでも記事にしていきました。その際にも「自己分析」で発見した強みがそのまま企業への自己PRに繋がるからというのを理由として説明してきましたので、実際に自己分析の結果をどのように自己PRに結び付ければ良いのかについてお話ししていきたいと思います。
自己PRは徹底した自己分析から作られる
就職活動を進めていけば、自己PRや志望動機は否応なしに何度もエントリーシートや面接でぶつかる項目です。そして自身にとって興味のある企業や業界を見つけるためにも非常に重要な項目になります。ではどのように自己分析を自己PRに繋げれば良いのかを具体的にお話ししていきたいと思います。
自己PRとは「“自分”という商品の説明である」
就職活動における自己PRは、例えるなら「自分という商品を企業に説明する」ことになります。商品を企業に説明する場合、その商品について説明する自分自身が一番知っておかなければなりません。だからこそ商品(自分自身)の知識をつけ、その商品(自分)の良さを相手に伝わるように説明する方法を考えるはずです。これは就職活動の際の自己PRも同じことです。
「自分という商品がいかにその企業に合っているか」を、自身の過去の経験や成功体験を交えて企業に説明します。この時重要なのが「相手を納得させるエピソード」を、自分の中から引き出してくる作業です。それがまさに自己分析にあたります。これを雑に行ってしまうと、抽象的で漠然とした話にしかならず、説得力のある説明になりません。
自分の強みと経験やエピソードがつながる部分を見つける
自己分析で大事なことが、まずは自身の強みを発見することです。以前紹介したストレングスファインダーなどの強み診断ツールを使って強みを発見したら、今度はその強みに紐づく過去の経験やエピソードを箇条書きにまとめます。
一見するとバラバラに思えるものも、そこには共通して見られる価値観や性格、能力、行動パターンなどがあるはずです。それこそが自身の強みに繋がっているはずです。それがいくつかできたら、その中から「どれが1番の強み(アピールポイント)になるか」を考えていきましょう。
※ここでは分かりやすいように卒塾生Aくんの例を交えて紹介していきます。
強み:卒塾生Aくんのケース
活発性:やってみないとわからないと捉える資質
最上志向:何事に対してもより良くより良くと、上を目指し向上させる資質
POINT
ここで大切なのは、「最も強みとなる部分」を探し出し、その強みが最もよく表れたエピソードを見つけることです。
Aくんの例
活発性が発揮された経験として、Aくんはアルバイトの配膳業務が中心だったホールスタッフを担当して2か月が経ち、ちょうど慣れてきた頃に、店長さんから「キッチンの人数が足りないからやってもらえる?他にベテランのホールスタッフに頼んだんだけど、慣れないことしたくないって断られちゃって、、、Aくんもホール慣れてきたタイミングで申し訳ないんだけど、お願いできないかな?」と言われて、「お店が困ってますし、ホールスタッフも出来たからキッチンもすぐに出来ると思います、ぜひチャレンジさせて下さい」と即答でOKした経験がありました。
POINT
エピソード自体の華々しさはそれほど重要ではありません。大切なのはその経験から「何を学び取ったか」「どう成長できたか」を伝えることです。つまり成長や進歩を分かりやすくシンプルに伝えることです。これができれば、自分自身を説明する十分立派な自己PRとなります。
Aくんの例
最上志向を活かしキッチンとホールの業務をより効率よく実施できるように、両方を経験しているからこその視点で店長に改善策を提案し、数多くの提案が採用に至りました。最終的にはその強みアクションが店長や他のアルバイトの方からの信頼を勝ち取ることになり、バイトリーダーに指名されました。
ここから具体的にどのように自己PRを組み立てて企業の採用担当者や面接担当者に伝えていくか、おススメの伝え方の方法にPREPの法則というものがあります。
<PREPの法則>
PREPの法則とは「Point(結論)」、「Reason(理由)」、「Example(実例・具体例)」、「Point(結論)」の順で分かりやすく伝える法則のことです。面接官は学生の話の要点がなかなか見えないとストレスを感じやすいものです。何の話かわからなければ、どんな反応をしたらいいのかもわかりません。
最初に要点を伝えれば聞き手にムダなストレスを与えず、関心の強い状態で聞いてもらえます。すると面接官の集中力が高まっている状態で要点を伝えるので、面接官の記憶に残りやすくなり、面接通過可能性が高まります。
PREPの法則を使って3ステップで組み立てる基本パターン
結論を最初に伝える
「何に打ち込んできたのか」「強みは何なのか」など、結論を先に述べると、強い印象を与えることができます。
理由を添える
なぜそれが強みと言えるのか、その根拠は何なのかを結論に添えるカタチで理由を述べます。
エピソードを具体的に伝える
強みを抽象的な言葉で伝えるだけでは、相手には根拠が分からず説得力がありません。具体的なエピソードとともに「なぜそうしたのか」「どう取り組んだのか」「どんな結果(成果)が出たのか」なども盛り込むようにしましょう。
上記①②③の手順で作ったAくんの自己PRが下記になります。是非参考にしてください。
Aくんの自己PR例
私の強みは何事もやってみないとわからないと捉える活発性と何事に対してもより良くと上を目指し向上させる最上志向です。
何故そう言えるかと言うと、学生時代のアルバイトの経験と成功体験があるからです。
具体的には店長さんから「キッチンの人数が足りないからやってもらえる?」と言われた際に「お店が困ってますし、ホールスタッフも出来たからキッチンもすぐに出来ると思います、ぜひチャレンジさせて下さい」と即答でOKした経験がありました。また最上志向を活かしキッチンとホールの業務をより効率よく実施できるように、両方を経験しているからこその視点で店長に改善策を提案し、数多くの提案が採用に至りました。最終的には店長や他のアルバイトの方からの信頼を勝ち取ることになり、バイトリーダーに指名されました。
以上の経験から私の強みは「活発性」や「最上志向」だと思っております。
上記がAくんの自己PR1分バージョン(373字)です。400字は原稿用紙1枚分で話すとざっくり1分程度になります。あとは企業のエントリーシートの枠や面接時の時間に合わせて200字、400字、800字、1200字など作り込んでおくと良いでしょう。