就職活動のスケジュールとは?

 

こんにちは。EDIT STUDY+シューカツです。今回の記事では「就職活動のスケジュール」と題して就職活動の全体像に関してお話ししていきたいと思います。それぞれの時期でやるべきことを出来る限り一般化していきたいと思いますので、是非就職活動を進める上で参考にしてみてください。

 

就職活動のスケジュール

 

大まかに全体像を下記表で確認してみてください。基本的に一般的な大手企業を例に大まからな全体像のスケジュールを次期ごとにまとめておきました。

 

※外資系やベンチャー企業など業界や業種、企業によっては上記スケジュールではなく独自のスケジュールで選考を進める企業もありますので、詳細は業界ごと、企業ごとに見ておくべきです。

 

では全体像が大まかに見えてきたところで、それぞれの時期で具体的に何をすべきかを見ていきましょう。

 

6月:自己分析と業界・企業研究

 

上記大枠の年間スケジュールである通り、サマーインターンに向けてほとんどの企業が情報を解禁するのが6月です。この時期にあえて就職活動に臨む学生にやっていただきたいのが「自己分析」「業界・企業研究」です。

 

就職活動がスタートした6月に慌ててサマーインターンに向けて動き出すよりもまずは“自分自身を知る”ことと“彼(業界や企業)を知る”ことです。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」孫子の兵法書にもある通り、まずは自分自身を知らないことには戦い方も分かりません。そして相手を知らないことにも勝ち(内定)をおさめることは難しいでしょう。この時期に完璧でなくて良いのでまずは「自己分析」と「業界・企業研究」に取り組みましょう。

 

7月:自分自身の実力を把握する

 

6月で実施した自己分析と業界・企業研究をもとにいくつかのサマーインターンにチャレンジしましょう。ここでは選考に落ちたとしても本選考でリベンジは可能です。むしろサマーインターンは結果よりもプロセスを重視しましょう。

 

選考を通じて見えた自己分析の甘い部分や業界・企業研究の甘い部分を補正するためにも、是非現状の自分自身の実力を把握するためにも、サマーインターンに出来る限り多くチャレンジしてみてください。また実力を把握するだけでなく、選考を通して本来の自分自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸に新たに気付くことが出来るかもしれません。

 

8月:強みのブラッシュアップ

 

サマーインターンにチャレンジした結果で見えた自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸のブラッシュアップに取り組みましょう。強みが自覚できた人はその強みが色濃く表れている自身の活動で磨きをかけるチャレンジをするのがおススメです。

 

アルバイトやゼミ、ボランティア活動など何でも構いません。内容の華やかさや出来事の大小は就職活動において関係はありません。自身の強みが生かせ、その強みは「誰といつ、どこで、なぜ、なにを、どのように」発揮できるのかいわゆる「学生時代力を入れたこと=ガクチカ」として就職活動の選考の中で具体的に説明できるようにブラッシュアップをしていきましょう。

 

9-12月:インターンチャレンジとブラッシュアップの繰り返し

 

9月から12月にかけてはオータム・ウィンターインターンにチャレンジしつつ、自己分析を深め強みのブラッシュアップを進めたり、業界・企業研究を深めたりを繰り返す時期です。この頃にサマーインターンの時期におぼろげだった、自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸や志望する業界や企業に対する研究がある程度明確になっていると非常に良い状態です。

 

またこの時期にベンチャー企業の選考にチャレンジしておくことも非常に有用です。自己分析を深め自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸への理解を深めることにも繋がりますし、夏期の時期に比べて色濃く自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸が明確になっていると思わぬところで魅力的なベンチャー企業と出会うことができるかもしれません。

 

そして12月に入った時期には本選考に向けたエントリーシートの準備と面接練習をおススメします。この時期に本格的にエントリーシートの推敲や質の高い面接練習に取り組むためにも、上記スケジュールで自己分析のブラッシュアップを繰り返し行うことは非常に重要です。

 

1月:社会人訪問で磨きをかける

 

近年社会人訪問が選考の場になっているのもあり、社会人訪問の率も上がってきています。それらの実情も踏まえ、1月に社会人訪問を経験することで本選考に向けた準備を進めていきたいところです。特に人前で話すことが苦手な人は、本選考の面接の前に社会人の大人と会うことや話すことに慣れておくことをオススメします。

 

もちろん“場慣れ”だけが目的ではありません。社会人訪問が選考の場になっていることからも、良い印象を与えられればプラス加点のチャンスと捉えましょう。ただし、社会人訪問で上手くいかなかったからと言って、相当悪質な態度でない限りは大きなマイナス評価にはなりません。少なくとも社会人訪問をするくらい志望度が高い前提になりますので果敢にチャレンジしていきましょう。

 

そして社会人訪問の“質問の準備”で自身の業界や企業研究の質の確認にも繋がります。当たり前ですが質問の準備の質は「業界や企業研究」の質に直結します。緊張以外の理由で、上手く質問できなければ、それは業界や企業研究が足りていない証拠なので修正していきましょう。

 

2月:業界・企業選定の最終段階

 

ここまでのスケジュールを徹底してきた人は自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸が明確になっており、それが発揮できる業界や企業もかなり見えてきているはずです。あとは現実的な選考に参加できる業界や企業を選定していく最終段階に入ります。

 

4-5業界、30-40社

 

恐らく上記が現実的なエントリーする業界や企業の数になります。そうでないと現実的に業界や企業研究、スケジュール管理が困難になります。実際に私も皆さんと同じ就職活動をしていた学生時代は4-5業界で30数社エントリーだったと記憶しています。これでも結構ハードスケジュールをこなしていた記憶がありますので、これ以上増やすと現実的ではないと思います。

 

そしてこの最終段階で絞る際に非常に重要なのが「なぜ」と自問自答を続けることです。「なぜこの業界なのか?」「なぜその中でこの企業なのか?」「なぜこの職種なのか?」これを繰り返すことで志望する理由や自身の強みの生かし方がさらに明確になります。

 

3月:エントリーシートの最終推敲

 

3月のこの時期はエントリーシートの締め切り期限が多くの企業で発表されます。基本的に締め切り2日前には提出を済ませたいですし、30-40社ということは少なくても2日に1社以上のペースで仕上げる必要があります。しかも面接やグループディスカッションなどの選考に参加しながらです。

 

上記のスケジュール管理を徹底してきたあなたなら、この時期は最終推敲だけで十分のはずです。それだけサマーインターンや各選考、各フェーズで「なぜ」と自問自答してきたからです。ただ単純な「内定」のためではなく、「内定」というスタートをきっかけに自身の強みを発揮でき、大切にしたい価値観≒就職活動の軸とマッチした仕事で活躍できるように最後のひと踏ん張りでエントリーシートを仕上げましょう。

 

4月:面接に向けた最終準備

 

この時期はまさに本番の面接に向けた最終準備の段階になると思います。そこで面接で非常に役に立つものを一つご紹介しておきます。こちらを参考に4月は面接の最終準備を進めるのがおススメです。

 

ビジネスシーンで良く使われる言葉ですが、コミュニケーションスキルを向上させるのに役に立つ「メラビアンの法則」というものがあります。メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際、実は「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。

 

メラビアンが行った実験からわかったことは、「非言語コミュニケーションがいかに重要か」という点です。コミュニケーションをとる際は話の内容が重要だと思いがちですが、実際には言語情報はわずか7%しか優先されていないことがわかりました。もちろん、話の内容を正しく理解したり伝えたりするために、言葉そのものが持つ意味は重要です。しかし、実際には聴覚と視覚から得る情報が93%優先される結果となり、言葉よりも「イメージ」が影響する可能性が非常に高いことを示しています。

 

つまりこの時期にきて面接の最終準備で重要なことは、「何を話すか」ということよりも「どんな人が話すか」の方が印象に残るのでその点を最終段階でブラッシュアップする必要があるということです。もちろん、今までの準備で中身が十分ブラッシュアップされた前提です。見た目や身だしなみ、声のトーンや話し方などをブラッシュアップするというわけです。

 

おススメなのはスマホを使った録画でシャドーイングを実施することです。いわゆる「模擬面接」をひとりでスマホのカメラに向かって実施し、その様子を録画して繰り返し確認して改善を徹底することです。

 

5月:面接に向けた最終調整

 

4月の最終準備でメラビアンの法則をお伝えしましたが、6月から始まる面接の直前で出来ることがあるので最後にお伝えしておきます。1つ目がPRする強みの最終確認と2つ目が傾聴するということです。

 

1つ目の強みの最終確認とは、志望する企業が学生に求める能力と自身の伝えようとしている強みが合致しているか、ギャップはないかの最終確認です。これは有効なのは他人に採点してもらうことです。友人でも家族でも先輩でもOKです。第三者から見て違和感がなければ問題ありません。

 

2つ目の“傾聴する”とは具体的には面接時を想像すれば分かります。面接時は緊張や高揚感から自身の伝えたいことをとにかく伝えようとしがちですが、一度落ち着きましょう。面接は一方通行ではなく双方向の会話のキャッチボールです。相手の質問の意図や場の空気間をしっかりと傾聴し、読み取る意識を持ちましょう。これだけで大分印象は変わります。

 

6月:内定先から就職先を決める

 

もうここまで来たら最終段階です。人によっては複数の企業から内定を受ける人も出てくるでしょう。そんな時に慌てて企業を決めたり、内定の連絡に対する返事でもたついたりしないために、6月に入ったら企業の優先順位、志望度を数値化、ランキング化して可視化しておきましょう。

 

そのためにも最後の最後で仕上げの「自己分析」に取り組みましょう。内定で気が緩んでここが適当になってしまうと一生後悔することになります。「内定」はあくまでスタートであるということを忘れずに!

 

◇まとめ

 

いかがでしたでしょうか。今回の記事では就職活動の全体像を把握していただくために1年間を通してのスケジュールを大まかにまとめてみました。重要なことは「自己分析」と「業界・企業研究」を続けながら、サマーインターンなどにチャレンジし続けることです。

 

時には選考で落ちることもあります。しかし、就職活動は正解のない世界です。その中で絶えずインターン選考等にチャレンジし続けることで成長に繋がります。つまり、より深く「自己分析」や「業界・企業研究」が実施でき、ひいてはそれが自身の強みや大切にしたい価値観≒就職活動の軸としっかりマッチングした企業と出会うことに繋がります。是非ご自身の輝かしい未来のために悔いのない就職活動に取り組んでください。