インターンシップは選考に関係があるのか?
こんにちは。EDIT STUDY+シューカツです。今回の記事では「インターンシップは選考に関係あるのか?」に関してお話ししていきたいと思います。結論から申し上げますと、インターンシップ(形式によりますが)は多くの場合、選考に関係があると言えます。というのも現在の日本の就職活動においては「インターンシップを制する者は、就活を制す」といっても過言ではないほど、インターンシップが活発化しつつあるからです。
近年のインターンシップの傾向
なぜ上述したように「インターンシップは選考に関係がある」と言えるかというと、インターンシップの傾向を客観的な数字で見るとその実情が分かってきます。例えば、新卒採用を実施している企業のうち、2018年にインターンシップを実施した企業は全体の約7割強と大半の企業が実施しています。
一方就職活動に参加する学生は2019卒の学生において、インターンシップに参加した学生は全体の約7割となっており、企業側も学生側もインターンシップへの関心や位置づけが高まっていることが数字からも分かります。
企業側のインターンシップの意図
上述した通り、近年学生がインターンシップに関心を持つ理由は容易に想像が出来ます。「企業や業界研究をより深めたい」「自分自身の適性を見極めたい」こうした理由で多くの学生がインターンシップに関心を持つのは自然の流れだといえます。一方、企業がわざわざインターンシップを開催する意図はどこにあるのでしょうか?
インターンシップを企業側の視点で考えると、インターンシップがどのように選考に関わってくるのかが見えてきます。またインターンシップの形式によって企業側の意図も変わってきますので、インターンシップの形式ごとに見ていきましょう。
インターンシップは企業にとって負担大
そもそもですが、インターンシップは開催する企業にとって非常に負担が大きいものです。というのも企業側がインターンシップを開催するとなると、必要となる人員の確保・会議室の確保・時間の調整・実施内容の策定など、通常業務に加えて実に様々な準備をして、インターンシップを開催し学生を迎え入れます。
こう考えると、よほど余裕と体力のある大企業でない限り、明確な目的もなくインターンシップを開催する企業は少ないと考えてもよいかもしれません。裏を返せば多大な労力をかけてまでインターンシップを開催するということは企業側にも何らかの意図があるのは当然と言えます。
インターンシップの形式でその意図を見極める
インターンシップにも異なる形式のインターンシップが存在します。その形式ごとに企業の意図や選考にどう関わるのかは大きく異なってきます。
例えば、工場見学や説明会のみの1dayや短期型のインターンシップの場合は企業側にとっては「広く自社を知ってもらう」などの意図があるため、さほど選考には関係ない可能性が高いかもしれません。これは企業側にとっては広報、広告的な位置づけになり、1日などの短期間で自社の良さを優秀な学生に広く知ってもらう狙いがあります。
しかし5daysなどの短期型でも課題やプロジェクトを与えられたり、基幹的な業務の一部を体験できたりする就労型で1ヵ月などの中期や長期で参加するインターンシップの場合は「その学生の能力を事前に見極めている」場合が多いと考えられます。
ただでさえ労力のかかるインターンシップですから、体験型やプロジェクト型のインターンシップの場合、高いパフォーマンスを出した学生は選考が有利に働く場合があると言えるでしょう。それは企業側としても働く際に近い環境で高いパフォーマンスを発揮する優秀な学生を確保したいという狙いがあっても当然だと考えられるからです。
※実際に短期型でも中期や長期型のインターンシップでも。課題やプロジェクト系が課されるインターンシップの場合はワークショップやグループディスカッションなどで表彰されたり優勝したりした場合、本選考の書類選考、1次面接、グループディスカッションが免除され、3次選考や最終面接からなど本選考のプロセスが変わることがあります。
インターンシップの捉え方
前述してきた通りインターンシップはその形式の違いで「選考に直結するもの」と「そうでないもの」があることは、企業側の意図もご説明した通り、もうお分かりいただけたかと思います。業界理解や企業の宣伝、広告の位置づけのためだけに開催している企業もあるでしょうし、中には「選考には関係ない」という位置づけで開催されているインターンシップにも、企業側としては自社への適性を見極めている場合があるかもしれません。
では企業側の意図がわかったところで、就職活動に参加する学生のみなさんはインターンシップをどのように捉えれば良いのでしょうか。
インターンシップに参加する前提を思い出しましょう。インターンシップに参加する前提は「自分に合う企業や業種を見つける≒企業研究や業界研究への理解を深めること」そして「自分自身の強みや適性をインターンシップを通して再認識すること」です。
どのような業界や企業、職務内容が自分に合っているのか、もしくはこれは自分自身の中で強みでどんな時に生かすことが出来るのか、これだけは絶対に譲れない価値観である、などしっかりと見極めるためにインターンシップに参加するはずです。ですから、企業側の意図を理解した上で、学生の皆さんは「自分自身の強みや大切な価値観≒就職活動の軸」を見定めるために様々な業界のインターンシップを体験すればよい、だたそれだけのことです。
◇まとめ
インターンシップの形式によっては、選考に関係のあるものもあります。しかし「選考に関係あるから参加するのか?」「選考に関係あるのであれば、どのように振舞えば良いのか」ばかり考えてしまうと、インターンシップに参加する前提の「業界研究や企業研究への理解を深めること」や「自分自身の強みや大切な価値観≒就職活動の軸を見極めること」という目的を見失ってしまいます。
「何故そのインターンシップに参加するのか」を常に自問自答しましょう。志望業界や業種や職種が定まっていない場合は、気負わずに「自分や企業、業界を知る」ことを最優先に取り組めばよいのです。
様々な業界や企業を知り、視野を拡げ、インターンシップを通じて多くの社会人と会うだけでも、非常に価値があります。そしてその経験を通して「自分や企業、業界を知る」ことができれば、あなたの進みたい方向を示してくれるはずです。だからこそ少しでも多くのインターンシップにチャレンジすることを強くおススメします。
是非、悔いのない就職活動を実施し、ご自身の活躍できる業界や企業と巡り合えるように、あくまで就職活動や内定はあなたの輝かしい人生のスタートに過ぎませんので、視野を拡げて頑張っていきましょう。今回の記事が就職活動を控える学生の皆さんの参考になれば幸いです。